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Mz 3
Mz 3(Menzel 3)は、じょうぎ座の方角にある双極性星雲で、明るい核と、lobes, columns, rays, chakramと名付けられた外側への4種類の高速の流れによって構成されている。その様子は、「2つの球状で双極のlobes、2つの外側の大きな繊維状の砂時計型のcolumns、2つの円錐形のrays、そして平面放射状に広がる楕円形のchakram」と記述されている。Mz3は3種類の入れ子状に対になった双極性のローブとその赤道面上の楕円形で構成される複雑なシステムである。全てのローブは対称軸を持つが、各々の形態や開口角はかなり異なる〔。特異な惑星状星雲で、中央に共生星を持つと考える研究者もいる〔。研究により、中心部の濃い星雲ガスは、外側のローブとは異なる起源を持つことが示唆されている〔。この仮説を説明するモデルは、中央のガスの濃い部分を形成した巨大伴星と惑星状星雲にイオン化した光子を供給する白色矮星からなる〔。 形がアリの頭部及び胸部に似ているため、しばしばAnt Nebulaと呼ばれる。 ==特徴== Mz 3は、約50 km/sの速度で拡張し、軸は平面から約30°の角度を向いている。より研究が進んでいるM2-9と比較されることがあり、どちらも良く似た進化史を持っている。どちらも点状の明るい核と細くくびれた双極の星雲を持ち、驚くほど似た空間依存のスペクトルを示す。この類似性のため、これらの違いは特筆すべきである。最も大きな違いは、恐らく近赤外線放射である。またMz 3からは水素分子の放射はないが、M2-9は近い赤外線付近に明るい水素放射がある。Mz 3の水素放射の欠如は、このような放射と惑星状星雲の双極構造の強い関係性からのものである。さらに、Mz 3の極のローブは、M 2-9と比べるとよりまだらで丸い。そして、Mz 3では、M2-9で観測されているような極のローブの一時的な変動が起きている証拠が見つかっていない(Doyle et al. 2000)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Mz 3」の詳細全文を読む
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